加齢臭&口臭、原因が特定できる以上、対策がある。

加齢臭とは。いわゆる「オヤジ臭」とは違うのか。

加齢臭(かれいしゅう)」、すっかりおなじみになったこの言葉は、日本の化粧品メーカーによって発見・命名された体臭成分です。

加齢臭は男女の区別なく、40歳を過ぎた頃から発生します。

しかし一般に女性は、後述する原因成分「ノネナール」の発生が女性ホルモンの作用によって少ないことから、男性に比べて加齢臭が目立ちません(ノネナールとは(Wikipedia))。

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この加齢臭、臭いの質としては、チーズやロウソク・古本の臭いに近いと言われます。シャワーの回数を増やしたりコロンをつけたりしても、簡単にごまかせないのが加齢臭のやっかいなところです。

下手にコロンなどをつけると、臭いと匂いが混ざってかえってキツくなってしまい、周囲に対して逆効果となるケースもありますので、特にオフィスなどでは気をつけたほうがよいでしょう。


ちなみに加齢臭と共に話題になりがちな臭いとして、いわゆる「オヤジ臭」「オジサン臭さ」があります。

ただしこちらは、男性ホルモンに由来する「アンドロステノン」という成分が、汗や皮脂と一緒に出てくることから生じる臭いです。こちらも、日本の医薬品メーカーが研究し発表しました。

「オヤジ臭」は、シャワー回数を増やしたり(特に、わきの下やお腹周りをきれいにする)、背広を日々着替えるなどして清潔を保つことで、その発生をかなり避けられます。


この「オヤジ臭」、臭いのモトとなる成分も異なるので加齢臭ではありませんが、こと「ニオう」点では一緒です。

オヤジ臭も40歳前後から生じるものですから、仕事にまぎれて風呂を忘れないようにする等、清潔感と身だしなみに気を配らなくてはならない点で同じですね。


ただし「オヤジ臭」の方はそれほど嫌いじゃない・オトコくささは悪くない、という女性も巷にはいるようですから(笑)、その取扱いがなかなかにビミョーではありますが…。

加齢臭の原因と、その抑制・予防のための対策。


加齢臭の原因は、専門的には「ノネナール」といわれる成分です。加齢臭の原因成分「ノネナール」は、皮脂から分泌される9-ヘキサデセン酸という「脂肪酸」が空気中で分解・酸化して、発生します。


この脂肪酸、若い人には無く、中高年になってから生成されます。またこの脂肪酸の分解を起こしやすくするのが、「過酸化脂質」です。


すなわち加齢臭を抑えるには、原理的に:

(方策1) 加齢臭の元となる成分自体を中和して、匂わないようにするか、
(方策2) この成分そのものを発生させないようにするか、

のどちらか(あるいは両方)が解決の方向となることが、おわかりいただけると思います。


つまり「脂質の取りすぎを防ぐことによって、皮脂線からでる脂肪酸の量を減らし」、並行して「抗酸化作用のある食べ物を意識的に摂取していくこと」が必要となります。


これを逆から見ると、「加齢臭の発生」すなわち「食生活の高脂質化による体の酸化(=老化)が進行中」であるのみならず、「メタボリック症候群のサインが出ている」ことになるのです。

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具体的にはまず「動物性脂肪の摂取を控える」、すなわち脂質の摂り過ぎを防ぐべく、肉類を食べ過ぎないようにしましょう。


そして抗酸化作用成分である「ビタミンC」や「ビタミンE」・ゴマなどに含まれる「セサミン」・緑黄色野菜に含まれる「リコピン」「カロチン」等が豊富に含まれる食べ物を、日頃から意識して摂るようにします。


抗酸化物質を多く含む食品群には、イワシやアジなどの魚介類・ニンジンやホウレンソウなどの緑黄色野菜・果物類、さらに豆腐や納豆、豆乳・ごま・ナッツ類・緑茶等があります。


これらの食品を日常の食事でバランスよく摂ることを意識すべきですが、食事が不規則で偏りがちな場合、抗酸化サポートを謳ったサプリメントで、ある程度不足分を補うのもよいでしょう。


ただし大切なのは、全体のバランスです。加齢臭に効果がありそうだからといって肉を一切摂らないというのは、明らかにやりすぎですのでご注意を。たとえ体臭が無くなっても、栄養不足で健康を損なってしまっては本末転倒ですからね。


仕事や生活全般で、ストレスをため込まないことも大切です。なぜならストレスの増加は体内の活性酸素を増やし、それが過酸化脂質ひいてはノネナールの増加を招くことになるからです。


一日20~30分程度のウォーキング等の「有酸素運動」を続けることも、加齢臭の予防につながります。汗をかく程度の運動を日常的に心がけることによって、皮脂から分泌される脂肪酸の量が減り、ノネナールすなわち加齢臭の発生を弱める効果があります。


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加齢臭対策サプリメントと、本質的解決策。


加齢臭対策を謳ったサプリメントも販売されていますが、加齢臭の原因成分が「ノネナール」であることがはっきりしている以上、これを抑制する効果のある成分を摂るとよいことになります。

「アスタキサンチン」といわれる成分や、ある種の乳酸菌を含んだものに一定の効果があると言われます。


加齢臭対策サプリメントを試してみるのも一法でしょうが、おわかりのとおり、加齢臭をサプリメントの常用によって抑えようとすると、長い年月に渡ってかなりのコストを費やすことになります。

これらのサプリメントを摂るのを止めてしまうと、元どおりになってしまうことも問題です。


当サイトとしては、加齢臭用のサプリメントによる「短期的解決」をはかるよりも、日頃の食生活を見直すことによって「中長期の体質改善」をはかっていくことを、強くおすすめします。


肉類を控え、野菜や果物を摂ることによって、あわせて「生活習慣病」の予防も兼ねることになります。

加齢臭対策がすなわちメタボ対策にも通じることになり、まさに一石二鳥というわけです(ただし果物は果糖(糖分)を多く含むものもありますから、そのチョイスには注意が必要ですよ)。

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できる範囲の加齢臭対策を行うことはもちろん大切ですが、日常生活であまり神経質に過剰反応するのも、また考えものです。


実際に加齢臭に悩んで病院を訪れる人の過半は、周囲の反応を本人が過剰に気にかけているだけで、投薬など特段の処方を行わずにすむレベルのものだそうです。

(ただし稀にですが、「加齢臭と思い込んでいたら、実は病気から来ている症状だった」というケースもあります。たとえば糖尿病が進行すると血中のケトン体の濃度が過剰になり、古い果物のような甘酸っぱい体臭・口臭[アセトン臭]が現れることがあります。)


それこそストレスをため込むことになりかねないので、自分として必要な対策を講じた後は、なるべく気にしない生活を心がけたいものです。


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加齢臭だけでなく、口臭にも注意したい。


加齢臭が生じるのと頃合いを同じくして、口臭が生じやすくなるという問題もあります。


これは年齢を重ねると共に歯茎がやせてきて、生じたスキマに食べかす等が挟まって繁殖する細菌、すなわち「歯垢(プラーク)」から生じるものです。


口臭の原因として一番多いのは、いわゆる「ドライマウス(口腔乾燥症、こうくうかんそうしょう)」です。唾液の減少によって歯間や舌に細菌がたまり、悪臭が放たれやすくなるのです。

「口臭は胃の調子が悪いせいでは?」と考える人も多いのですが、通常は胃中の臭いが口元まで上ってくることはありません。


お昼休みのほんの1~2分で歯みがきを適当に済ませている多忙なサラリーマンも多いでしょうが、本格的に口臭対策を考えるなら、「丁寧な歯みがき」「デンタルフロスの活用」「ブラッシングによる歯茎マッサージ」を並行して行うことが必要です。


ここで「口臭予防のための歯みがき」の基本ポイントを簡単に書いておきますと、


● 唾液には口臭を防ぐ力があるので、歯みがきは「食後すぐには」行わない。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯垢(プラーク)や食べかすを取る程度に留めておく。

どうしても気になる方は、食間(朝食後なら午前10時頃・昼食後なら午後3時頃)に磨きましょう。

● 歯みがき剤は、たくさんつけない。泡立ちが良すぎると爽快感が先に立って、ブラッシングがおろそかになりがち。

歯の表面の「茶しぶ汚れ」がうまくとれない場合に、たまに少量つけて磨く程度で十分です。


口内・歯間の食べかすを落とすことが歯みがきの主目的である以上、「歯磨き粉は使わなくてよい」と主張する歯科医も多いです。「フッ素入り」「歯周病予防」のような効用をうたった歯みがき剤も多いですが、その効用はあくまで副次的なものと考えておくべきです。最も効果的なのは「歯みがき自体をていねいに、時間をかけて行うこと」です。


塩で磨いている方は、食塩のつぶが粗いとかえって歯肉や粘膜を痛める可能性もあるので、塩のつけすぎは禁物です。同様に「研磨剤入りの歯みがき剤」も、歯の表面を必要以上に削ることによる「知覚過敏」を招きかねないため、時おり使う程度にとどめておきましょう。

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● ブラッシングは歯の表面部分だけでなく、歯と歯ぐきの間(「歯周ポケット」と言われる部分)、そして歯の裏側と奥歯にいたる部分、また歯ぐきそのものをブラッシングすることも大切です。

特に「歯ぐきを磨くことを意識する」ことによって、歯ぐきそのものが強くなり、ひいては歯周病の予防にも効果があるとされます。

ちなみに歯ブラシはナイロン製の廉価な市販品で十分ですが、清潔なものを使うこと。歯ブラシにも細菌がしっかりと繁殖するので、同じ歯ブラシをいつまでも使い続けてはいけません。毛先が少し開いてきた段階で、こまめに取り替えるようにしましょう。


● 歯医者で歯科衛生士から、歯ブラシの種類・持ち方・ブラシをあてる角度等で細かい指導を受けた方もいるでしょう。歯の磨き方については、丁寧に口内全体を磨くことを心がけていれば、そう大差が生じるものでもありません。

磨き方にこだわるよりも、「時間をかけて口内全体を磨くこと」を強く意識すべきです。それでも心配な方は、「電動歯ブラシ」や「超音波歯ブラシ」を使うのも良いでしょう。


ちなみに歯みがきの時間ですが、日本歯科医師会によると歯みがきの理想的な時間は「10分程度」とのことです(しかし現実には、歯みがきに3分以上かける方はそう多くないようです)。


●「就寝前の丁寧な歯みがき」を、生涯の習慣にすること。

これは歯科医の先生、皆さんが強調するポイントです。これさえちゃんとできれば、歯みがきは一日1回でよいと言う歯科医もいるほどです。就寝前の歯みがきが、睡眠中に爆発的に増えるといわれる「口内細菌の繁殖」を防いでくれるからです。これまで寝る前に歯を磨いていなかった方は、今晩からでも実行したいものですね。


● デンタルフロス・歯間ブラシ・糸ようじ等を併用する。

歯と歯間の歯垢(デンタルプラーク)、そしてそれによって生じる歯周病こそが、口臭の中心的な原因です。歯みがきで取りきれなかった歯間の奥の食べかすをデンタルフロスや歯間ブラシで除去することは、口臭・歯周病の予防に大いに効果があります。


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上で述べたポイントを一言でまとめてしまえば、「口内の歯垢の除去(ひいては歯周病の予防)を目的に、デンタルフロス等も併用しつつ丁寧に磨くこと」となります。現実には皆さん意外とできていないので、ここは基本に立ち返りたいものですね。


マウスウォッシュを使っている方も多いでしょうが、歯磨きが不十分だと歯垢が残ったままになるので、口臭を防ぐ効果が大幅に薄れます。

「アルコール(エタノール)」が含まれるマウスウォッシュも多く、刺激が強くてイヤという方もいるでしょう。そんな方は表示成分に注意して、ノンアルコールの低刺激マウスウォッシュを選びましょう。


薬箱に常備しているイソジンなどのうがい薬を水で薄めて使うと、立派なマウスウォッシュ代わりになることはご存知でしたか?

イソジンの効能欄をみると、「口臭の除去」とはっきり書かれています。「ポピドンヨード」という含有成分に、口内の殺菌・消毒効果があるためです。


朝の起き抜けや口内の乾きを感じた時に、イソジンを薄めた水でうがいをした後に口の中を軽くすすぐと、口臭の防止効果があります。


なおすでに歯槽膿漏(しそうのうろう)や歯周病などが進行し、炎症等の症状が生じているケースでは、歯医者さんできちんと治療しない限り、口臭の除去は無理です。素直に歯科に行くのが得策です。


口臭はなにも歯だけから生じるものでなく、舌の汚れや胃から生じることも多いです。


俗にいう「舌の苔(こけ)」をとるための専用器具を使うのも良いですが、舌の表面を傷つけないのなら、通常の歯ブラシでもOKです。


歯を磨いた最後に、舌の表面をやさしく撫でるように数回、舌の奥から手前にゆっくりと動かして苔をとるようにします。舌の味蕾(みらい)を傷つける恐れがありますので、ゴシゴシと強く磨くのは厳禁ですよ。


また胃の中で異常発酵したガスから、臭いが生じている場合もあります。こちらはなんらかの胃の病気の可能性もあるので、上記で述べたような口臭対策を一通り講じて改善が見られないようであれば、病院で一度相談してみることをおすすめします。



中高年世代ともなると、カラダの臭いなど気を配らなくてはならないことも、残念ながらイロイロと増えてきます。しかし解決策もまた何かしら、必ず用意されているものです。


簡単にあきらめず、正しい情報に基づいて、自分の状況にあった対策によって少しでも改善をはかるべく、前向きに考えていきたいものですね。

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参考サイト

健康と医療 情報サイト



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